あなたが頼みたいのは翻訳?それとも通訳?|翻訳と通訳に求められる能力の違い

2014年12月01日

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“異言語間の仲介を果たす”という意味で一括りにされがちな「翻訳」と「通訳」。しかし、実は全く性質の異なるものであり、必要な能力も異なるのです。「翻訳もしくは通訳の仕事を頼む相手をみつけよう」と行動する前に、翻訳と通訳の違いを理解しておきましょう。特性に合わせた最適な依頼方法と依頼相手を選べるようになります。

「翻訳」は、語学力だけでできるものではない。

文書に書かれた文字を、他の言語で記述する「翻訳」。学生時代に繰り返しやった[英語]→[日本語]の和訳も翻訳の一つ。とは言え、和訳が得意な人に翻訳ができるとは限りません。

「翻訳者」と呼ばれる人たちは、卓越した語学力があるだけでなく、“医療専門の翻訳者であれば医療に関する専門知識”“法律専門の翻訳者であれば法律に関する専門知識”といったように、分野ごとに豊富な専門知識をもっています。

ただ、語学力と専門知識を活かして、言葉を他の言語に置き換えるだけでは十分ではありません。「人が読む文章」を書く必要があるため、違和感のない適切な文章を書く“文章表現力”も必須であるということは、質の高い翻訳をしてもらうためにも知っておきましょう。

「通訳」は、リアルタイムで行なわれる生もの。

口頭で述べられた言葉を、声を通じて他の言語に訳す「通訳」。サッカー日本代表の試合後の監督へのインタビューなど、スポーツ中継などでしばしば見かけます。

「通訳」は基本、その場・その時、臨機応変に行なわれるコミュニケーションであり、「知らない単語があるからちょっと調べます…」といったことは許されない仕事です。

語学力や専門知識はもちろん大切ですが、話者の想いまで汲み取り、瞬間的に他の言語に変換する“口頭での表現力”も欠かせません。最適な依頼相手を選ぶためにも、これらのことは最低限理解しておきましょう。

翻訳も通訳もどちらも完璧にできる人は少ない。

語学力や専門知識など、土台となる部分は「翻訳」も「通訳」も大きな違いはありません。ただ、「翻訳」には文章表現力が、「通訳」には口頭での表現力が求められるという大きな違いがあることをお分かりいただけたでしょうか?

この違いは思いの外大きいようで、性格的な向き・不向きも要因となり、翻訳も通訳もどちらも完璧にできる人は市場にほとんどいないと言われています。ゆえに、「あの人は翻訳ができるみたいだから通訳も任せてみよう」というように、上手くはいかないものです。

自社で依頼しようとしている仕事が「翻訳」なのか「通訳」なのか?依頼するのであれば、どの能力に長けた人にお願いをすればいいのか?依頼を出す前に、まずは情報を整理しておくことをおすすめします。

<ライター:花井 成晃>


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