クラウドソーシング活用のメリット 2|人件費の変動費化・人的リソースの流動化で実現する、一歩先の企業経営。

2014年10月24日

先行きの不透明な時代を乗り切るための経営手法として、「人」と「人に関する費用」の流動化を考える連載2回目。前回は『増税、アベノミクスの影響を受けた経済情勢』として、昨今の経済環境についておさらいしてみました。今回は過去の出来事でありながら、その影響は現在も続いていると考えられる「バブル崩壊」について振り返ってみます。

バブル崩壊から始まった、固定費を抑えて変動費を高めることでリスク分散する経営へのシフト。

『固定費』の主なものといえば、「減価償却費」「人件費」「支払利息」「賃借料」等が挙げられます。中でも大きなウェイトを占めるのが「人件費」でしょう。『固定費』を『変動費』化する、すなわち「人件費」を『変動費』化することは、先行きが不透明な現代において、極めて大きなテーマ。このテーマに迫るためにも、時間を遡って、バブル崩壊後の『失われた10年』と呼ばれた時期についておさらいしてみます。

当時はどの業界でも売上を伸ばすことができず、人員削減することに躍起になった時代。血を流すようなリストラを慣行し、長く続いた低迷期をギリギリのところで乗り切っていました。人員削減だけではまかない切れず、人件費の切り詰めも行なわれたという背景があります。

「人件費」は『固定費』的側面と『変動費』的側面を併せ持つもの。毎月支払う給与のうち、基本給にあたる部分が『固定費』であり、賞与や残業代など、売上や利益によって増減するのが『変動費』です。『失われた10年』と言われた時期では、多くの企業において景気変動に対応するため、「人件費」を可能な限り『変動費』化しようと試みました。バブル崩壊から数年の時を経て業績が回復した後でも、基本給のベースアップを避けて、ボーナスの増加で対応する企業が増えたのも、『固定費』を抱えるリスクを実感したからに他なりません。

特集02

『固定費』削減の波はこれに留まらず、正規社員で雇うことから、パートタイムや派遣労働者への転換を図るなどして、『固定費』となる「人件費」を減らす企業が増えました。更には、外部リソースの活用へシフトし、アウトソーシングを利用する企業が増えたことも挙げられます。働き方の多様化という流れを受けて、「必要なとき、必要な人材、必要な量」という雇用の形が盛んになり、「人件費」の『変動費』化が促進されたのです。

「人件費」の削減という観点では、賃金制度の見直しが進んだのもこの頃。当時の主流であった年功給的な制度から、能力・業績を基に算出される賃金制度の導入が取り入れられました。いわゆる成果主義が導入され始めたのです。雇用体系と賃金体系の両面から「人件費」を『固定費』から『変動費』へとシフトされるようになりました。

<ライター:城戸内 大介>

NEXT:人材不足から派生する採用・教育コスト=「人件費」の増大時代へ突入


日本最大級のクラウドソーシング「ランサーズ」はこちら

記事一覧へ