起業を支えた、“死”と真摯に向き合えるデザイナーとの出会い。

2015年04月07日

43_メメントモリ 私たちは時として、大切な人の“死”に直面します。忘れたくない思い出や故人の存在を、いつまでも目に見える“花”というカタチで残してくれる。遺族と寄り添い、いつまでも共に生きる存在を新たに生み出すサービスを手掛けるのが株式会社メメントモリです。 代表の白鳥氏に、起業の背景と込められた想い、そしてランサーズの使い方について伺いました。究極のネガティブワードである“死”に対し、メメントモリと選ばれたデザイナーはどのように向き合ったのか。残された人々の悲しみに、どのように寄り添っていったのでしょうか。

身近な人の死から生まれた、思いやりのサービス。

― 人の“死”という、とてもデリケートなテーマを選んだ理由、起業のきっかけについて教えてください。

白鳥:2011年に実父が他界したことがきっかけになってます。葬儀のときに、父が入った棺が無機質でとても寂しい気持ちになったんですね。きっと同じように感じる人が大勢いると想像できたので、まずそれを変えたいと思いました。 生前に故人が好きだったものや趣味をモチーフにした棺、遺族からの感謝のメッセージを綴った棺などがあれば、少しでも寂しい気持ちを和らげられるだろうと。それがこのビジネスの生まれるきっかけとなっています。

― 棺をつくる会社から始まったんですね。それが現在の「遺灰から育てたお花をもとに、フォトフレーム、ブーケ、各種アクセサリー、テディベアを作成する」という会社が生まれた背景は?

白鳥:数多くの棺をつくるなかで、火葬によって燃えて無くなってしまうだけでなく、永遠に残せる形見のようなものをつくりたいと考えたんです。調べてみると、遺骨に含まれるリン酸カルシウムが植物の3大栄養素であることを知りました。この事実から今回のアイデアが生まれたんです。 その数か月後、知人女性にお父さんを亡くすという不幸があり、棺をつくらせていただきました。翌年に結婚式を控えていた知人は、「父を呼べなかった」と残念がっていて。あのアイデアで少しでも彼女の悲しみを和らげられるんじゃないかと思い、遺骨から育てた花をあしらったウェディングブーケを提案しました。   そのブーケを持ってバージンロードを歩けば、お父さんと一緒に結婚式を迎えた気持ちになれるんじゃないか、と思って。 この経験から、事業の可能性と社会的な意義を実感して、今の会社を起業することになりました。

ランサーズのコンペ形式で、会社の想いとセンスが重なり合うデザイナーと出会った。

― 新しい会社をつくるにあたり、ロゴの制作や文章執筆の領域でランサーズを利用いただきました。クラウドソーシングを利用するメリットと、苦労した点があれば教えてください。

白鳥:メリットとしては、コストパフォーマンスの高さが一番に挙げられます。ベンチャーやスタートアップの会社は、資本や人材がギリギリの状態であることが多いですよね。ロゴや記事作成を制作会社に依頼するよりも、ランサーズを使えば2割程度、費用を抑えることができました。 もうひとつのメリットとして、当社が“死”というデリケートな領域を扱っていて、それに向き合いつつ、最適なアウトプットを出してくれるクリエイターが見つかったという点があります。 どうしてもセンシティブなテーマですから、どのようなアウトプットにするかを悩み、頭を抱えてしまうデザイナーさんが少なくありません。利用したランサーズのコンペ形式なら、数多くのデザイナーさんに提案してもらい、その中から自分で、イメージや理念に合うものを選べたというのが有用でした。 実際に仕事をお願いしたデザイナーさんは、当社のことを表現するのに適していた。デザイナーさんのセンスと当社の想いがマッチしたんです。“死”というテーマを、ネガティブな側面だけで捉えて欲しくないという考えが、当社にあります。ですからデザインにおいて、温かみがあり、素朴で自然なものを求めていました。 こちらの想いの部分まで汲んでくれる、“死”というテーマと真摯に向き合いながら適切なアウトプットまで持って行けるクリエイターを見つけられたことが、今回の成功につながったんでしょうね。 金銭的な問題だけでなく、パフォーマンスも重視した、コストパフォーマンスの優れたサービスを利用できたことが、起業のタイミングで当社を支えてくれたと感じています。

― 理念や想いをデザイナーさんと共有できたとき、満足のいく成果物が得られるんですね。募集をかける際に、きちんと言語化なさったことが成功の要因かと思います。貴重なお話をありがとうございました。

____________________________________________________ 企業紹介「株式会社メメントモリ」 http://memori.jp/ <事業内容> 1.人間及び動物の遺骨に付随する物品の販売・取扱 2.生花、種苗、切花等の生産、販売 3.アクセサリー等装飾品の製造・販売 4.葬儀及び火葬全般に関する業務 5.葬儀に付随する物品の販売・取扱 6.動物の葬儀及び火葬全般に関する業務 7.前各号に附帯関連する一切の業務 <ライター:城戸内 大介>


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